事業所概要
事業所名 | 天領酒造株式会社 |
所在地 | 岐阜県下呂市萩原町萩原1289-1 |
事業内容 | 日本酒・関連商品の製造及び販売 |
従業員数 | 28名 |
支援内容 | 体験メニューのインバウンド化サポート |
下呂市萩原地域でも有数の企業である、天領酒造株式会社様での取り組み事例をご紹介します。担当者である奥田勝昌さんにうめぽんずのサービスに関するお話を伺わせて頂きました。
サービス利用前の課題
これまで天領酒造では長い間、蔵見学と試飲を組み合わせた酒蔵体験を行っておりましたが、全て日本人を対象としていました。
もちろん当日飛び込みでお店へやってきた海外のお客様や旅行会社からの団体の受け入れには対応していたものの、自らその体験を海外へ売り出したり、大々的な宣伝をしたりすることはなかったそうです。
そのため体験メニューのインバウンド化に興味はあったものの、販売がメインであったため、優先順位は低く特に施策を講じることはありませんでした。
やはり土台がない状態でのインバウンド対応というのは中々難しいということなのでしょう。天領酒造のように下呂市内で比較的規模の大きい事業者であっても、こういった問題を抱えているものなのですね。
うめぽんずを利用した理由
インバウンド対応サポートが始まったキッカケは、うめぽんず運営者が東京の実家へのお土産に日本酒を買いに来たことでした。
彼の活動に興味を持った奥田さんは「うちの体験メニューを外国人にも提供できるかもしれない」と思い、後日改めて連絡を入れたのです。
実際に依頼したのは、やはり市内にそういった事業者がいない、頼める人が誰もいない、という理由が大きいと奥田さんは話して下さいました。
サービス利用によって得られた成果
それではうめぽんずによる体験メニューのインバウンド化サポートによって、天領酒造ではどのような成果が得られたのでしょうか。
・通算約300名もの外国人が試飲、蔵見学を体験
・外国人旅行者によるオンライン予約にも対応
・実際の外国人旅行者のニーズがつかめた
まずはじめに、既存の日本人への酒蔵見学ツアーのインバウンド化に成功したことにより、約300名もの外国人に日本酒の作り方を含めて天領のお酒の味を知って頂くことが出来ました。
これに関しては、うめぽんず運営者のその他のインバウンドツアーと合わせてプロモーションしていくことで新規顧客の獲得につながりました。
自社サイトや旅行商品販売サイトにてオンライン販売することにより、より多くの外国人旅行者の目にとまるキッカケを作ることが出来ました。
また、インバウンドのお客様に日本酒の製法や味の違いについての説明をする際に、彼らが尋ねてくる質問から、外国人旅行者のニーズ把握にもつながりました。
特に言えることは、外国人特に欧米系の方は総じて異文化への学習意欲、探究心が強く、こういった付加価値のついたサービスを好み傾向にあるということでした。
そういったニーズ把握の結果、また新たな体験メニューを作っていく予定もある、と奥田さんから話を受けました。
サポートの結果、規模は小さいながらも世界中の方が蔵元へ直接足を運ぶキッカケを作れたことを、僕も大変誇りに思っています。
サポート担当者の感想
自身が関わることにより、実際に海外のお客様が酒蔵へ訪れること、彼らが日本酒に対して強い興味を示していること、日本酒を飲むことを本当に楽しんでくれていることなどたくさんのやりがいと喜びがありました。
成果の最後にも述べた通り、日本人、外国人に限らず、様々なオプションを取り入れて、より顧客ごとのニーズに添える体験メニューを作っていく方針があり、もうすでに体験商品として生まれたものもあります。
具体的には通常の無料試飲のほかに、有料試飲オプションを設け、高グレード種のお酒の提供や、試飲場所の変更などが挙げられます。
日本酒の味を変えることはないが、時代の変化に対応するために自分たちは組織として、事業として変わっていく必要がある、そんな前向きで力強い姿勢を感じ取ることが出来ました。
「天領ファンを増やしたい」という老舗酒蔵のアツい想いにも純粋に応えていきたいと思いますので、これからも深く関わらせて頂く所存です。